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(2011-05-10)
消臭力のCMで歌っている男の子は、ミゲル君というらしい。
拍手ありがとうございました!
最近読んだ本の感想です。
・「遠ざかる家」 片山恭一
この人の本は初めて読みましたが…私はこの人の作品とは、相当相性が悪いと思う(笑)
全く面白さが見いだせないままでした。途中で読むのをやめるのはなんか悔しいので、意地で最後まで読みましたけど。修行だと思って(笑)
・「江戸川乱歩短篇集」
岩波文庫。短編12篇収録。
乱歩の作品は、「人間椅子」と「屋根裏の散歩者」は以前読んだことがある。
その二つの作品も、入っています。
改めて読んだけど、この、なんと言えばいいのかな、絶妙な気持ち悪さ。これが面白い。
ミステリ作品ばかりでなく、ファンタジーのような作品も収録されていて、こんな作品も書いてたんだなぁと。
もっと乱歩作品読んでみたいなぁ。
・「李陵・山月記-弟子・名人伝」 中島敦
角川文庫。6編収録。
山月記は、高校の現国の教科書に載っていましたね。教科書に載っていた作品の中では、これは結構好きだった。
それもあって、改めて読んでみました。
西遊記に出てくる沙悟浄を主人公とした作品が二つ、収録されているのですが、それが面白かったです。
・「光待つ場所へ」 辻村美月
三話収録。
すべて、他の作品に登場した人物が出てきてるんですね。
脇役だった登場人物にスポットが当てられている。
と言っても、私が分かったのは「樹氷の街」の登場人物だけなんですけどね。
辻村作品、読んでいないものも多いので。
それもあってか、樹氷の街が個人的には一番好きです。
あ、他の作品を読んでいなくても、これだけ読んでも十分楽しめますよ!
・「マイ・ブルー・ヘブン」 小路幸也
東京バンドワゴンシリーズ。
今回は、番外編的作品です。
舞台は戦後間もない昭和初期。サチの若いころの話。サチの出自や勘一との出会いが描かれています。
シリーズを読んでいない人でも楽しめますし、読んでる人はもちろん楽しめます。
これまでの作品に出てきたあれは、なるほどそういうことだったのか、と思う場面もあり、楽しめました。
勘一のお父さんの草平さんが好きだ。
・「春琴抄」 谷崎潤一郎
盲目の女性・春琴と、彼女を「盲目的に」愛する佐助との物語。
時々、読みやすいように句読点を買い込みたい衝動に駆られつつ、読了。句読点が少ないんですよね。
でも、そのどこが区切れ目なのか解りにくい文章が、読みにくさよりも、独特の印象を残すんだよなぁ。
しっかし、春琴の美しさを残すために自ら目を潰すって…凄いよな…凄い世界だ…