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(2010-10-14)
拍手・メッセージありがとうございました!
最近読んだ本の感想です。
・「続巷説百物語」 京極夏彦
巷説シリーズ二作目。再読。
短編が繋がって最後の話に終結する、という形をとっているので、短編としても楽しめるし長編の面白さもある。
ラストの話が切ないです・・・
・「後巷説百物語」 京極夏彦
巷説シリーズ三作目。
舞台は明治。
一白翁こと山岡百介が、過去の話を語る、というような形がとられている。
再読して改めて気付いたけれど、この作品、京極堂シリーズとリンクしてるんですね。
あんまり書くとネタバレになるので書きませんが、京極堂シリーズのほうにも登場する名前が不意に出てきたりしてます。
・「猫鳴り」 沼田まほかる
モンという名前の猫と、その周りの人々の物語。
一部から三部に分かれています。
一部は、モンの子猫時代。とある中年の夫婦がモンを飼う事を決意するまでの話。
二部は、やり場のない混沌とした思いを抱える中学生の話。
三部は、モンの老年期。モンが息を引き取るまでの話。
一部と二部は、猫ではなく人が中心の話になっている。
三部は、猫と人の話だ。老いたモンと、それを見守る籐治。この第三部が一番心に残った。
先ほど書いたとおり、モンが死ぬまでの話。その死は、とても悲しい。でも、とても清々しくもあった。
・「前巷説百物語」 京極夏彦
巷説シリーズ四作目。これももちろん再読。
又市が「御行の又市」になるまでの話。
百介と出会う前の話だから、当然百さんは出てこないです(実は、ほんのちょっとだけ出てくるけど)。
若い、作中の表現で言えば青い又さんが新鮮だ。
又さんもだけど、林蔵も若いね。